筆跡試料の作成 2018.2.21
通算54回目ごろの世間
何といってもこの時期の一番の話題は,フィギアスケートの羽生結弦選手。
圧倒的な精神力の強さが印象的でした。国民栄誉賞への声がささやかれているようです。
また,スピードスケートの小平奈緒選手も金メダルを獲得しました。おめでとうございます。
筆跡や印影から,年代特定するための試料
話は変わりまして,上の筆跡試料の写真で,「封筒あり」の方に,ビニールのようなテカリが見えると思いますが,これは過度の乾燥を防ぐため,チャック袋に入れて保管しているからです。
筆記が終わり,乾いたらすぐにこの袋に入れて保管します。
これまでのところ,筆跡には目立った変化は見られませんが,印影には明らかな変化が見られるようになり,この実験の有効性を期待させるものとなっています。
最終的には,産業技術センターや筆記具メーカーに持ち込んで科学的な解析を依頼することになりますが,この実験が上手くゆくと,筆跡や印影から書類が作成された時期を推定したり,書類に記載されている日付が当時ものであるのかを調べたりすることに役立ちます。
当研究所は民間ですが,少しでも精度の高いデータを得られるよう,些細なことにも細心の注意を払い資料収集を続けています。
最後までお読みいただき,ありがとうございます。