筆跡鑑定人の日常:パターンを読み取る
遊んでいるときも筆跡鑑定を思う
上の写真は,妻と一緒に観光地を旅した際に宿泊したホテルにあった,カラオケルーム(?)を撮影したものです。元は館内のバーのような部屋だったと思われる内装で,やっつけ感というか,むしろすがすがしいような珍しい改装だったので,思わず撮影しました。
今日お伝えしたいのは,「カラオケで何を歌おうかな?」とか,「1番まででいいから歌ってみる」とか,そんなことではありません。
筆跡鑑定は,執筆者の癖を読み取る
カラオケを楽しんでいるときも,大抵の場合は作詞家の持つ「癖」のような歌詞のパターンを読み取ろうとしています。これは,筆跡鑑定で重要な要素の一つに「執筆者の癖を見つける」という作業がありますが,そうした職業病に近い「慣れ」が働いてしまい,遊んでいるときも思わず筆跡鑑定脳が動いています。
知り合いから,仕事場以外でも筆跡鑑定のことを考えているの?と心配されたことがありますが,考えようとしているのではなく,自然にそのように振舞っているという方が正しい状況なのだと思い,説明したことがあります。
筆跡鑑定はライフワークのように,公私の区別がつかなくなることがありますが,遊んでいるときも筆跡鑑定を思えるのは,それだけ生活に密着した分野なのだと思います。
通算93回目の筆跡試料作成
平成最後の春分の日。ここ横浜では突風が吹きすさぶ春の嵐です。
でも,桜が咲いてからの荒天でなくてよかったですね。
最後までお読みいただき,ありがとうございました。