印鑑の歴史
印鑑の始まりについて
権力者のみが印鑑を持つ時代
印鑑は,紀元前のメソポタミア地方で使用されていたのが始まりといわれています。当時の印鑑は,現在のような印面に文字が刻まれたものではなく,筒型の周りに絵や文字が書かれた形状をしていました。所有権の証明や権力の象徴として,有力者しか所有できなかったようです。
時代を経て印鑑が日本へ
その後,印鑑はエジプトやギリシャへと広まり,シルクロードを通じアジアにも広まっていきました。日本にいつ普及したのかは定かではありませんが,「漢委奴国王」と記された金印が日本最古の印鑑と言われています。
時代とともに変遷する印鑑
奈良時代に入ると公のみ「軍団印」として公印の使用が認められ,私印が許されたのは平安時代になってからで,花押(かおう)と呼ばれる書き判が遺言状などに残されています。
現在のような印鑑制度が確立されたのは,明治6年(1873年)10月1日の太政官布告です。明治新政府が署名に加えて実印を押印する制度を認めることにより,印鑑が広く普及しました。
正式に市民権を得て実印の役割が明確となり,現在にいたります。
現在では10月1日に,「印章の日」を記念した行事が毎年開催されています。
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