筆跡鑑定と印章鑑定の研究用試料の作成:307回目

筆跡試料作成2025

本日は東日本大震災発生から14年目となります
犠牲になられた方には謹んでお悔やみを申し上げます


筆跡鑑定と印章鑑定の研究試料の作成:2025年3月11日
おはようございます。
本日の横浜は早朝から曇り空で時折雲間から青い空が見えることがりますが分厚い雲が優勢といった空模様です。お天気は下り坂で雨も降る予想が出ていますが、気温が低くはないので過ごしやすい体感です。

先日、デンマークとスウェーデンの政府系郵便サービス「ポストノルド」がデンマーク国内での手紙の配達を今年12月末で終了するとの発表がありましたが、この25年間で郵便物が9割以上減ったそうで、ちょうどEメールやSNSが普及し出した時期と郵便物が減り始めた時期が合いますので、時代の流れによるものかと思います。
以前から気になっていて時折触れてきましたが、筆跡鑑定で真偽を明らかにするためにはご本人の筆跡が必要になりますが、2000年代には手紙や年賀状といったものが本人の筆跡として提出されることが多く、郵便物には消印があるので執筆時期を裏付けることができる資料として重宝したのですが、2010年代に近くなると次第に減っていき、最近では対象となる筆跡として郵便物が提出されることが極端に減っていて、遺言書のような長文を鑑定するときには平仮名などがなくてお名前やご住所くらいしか鑑定できないということが多くなりました。
ポストノルドは約400年にわたる手紙配達の歴史に幕を下ろすことになるそうですが、日本でも年賀状終いが話題になり、郵便物の減少から郵送料の値上げもあるくらいですから同じ道をたどるかも知れませんが、そうした未来は筆跡鑑定においても鑑定不能が頻発する事態に陥ると予想されますので、何らかの形で文字を書き残す習慣をつけておかないと自身や家族(遺族)に迷惑をかけることになるかも知れませんね。


最後までお読みいただきありがとうございます。
次のブログ更新まで、あなたと私に良い風が吹きますように。