筆跡試料の作成 2017.7.21
通算33回目頃の世間
暑中お見舞い申し上げます。
梅雨明けが「いまごろ?」と思えるくらい,ここ横浜では雨が余り降らず暑い日がつづいた果てに気象庁からの発表があり,気づけばセミがわんさと鳴いています。
私事ですが,ここ数年は熱中症より,紫外線対策に重きを置いています。
といっても,女性のように肌ではなく,眼球の紫外線対策です。
外出時にはUVカットのサングラスを掛け,帽子も忘れずに。なるべく日陰を歩き,太陽光を反射する物を見ないように,下を向いて歩いています。
老眼の症状が出るまでには,あと10年ぐらいあるでしょうが,白内障や緑内障,加齢黄斑変性など,年齢を重ねるとともに眼病に罹患する確率も増えるそうなので,40歳を過ぎた頃から紫外線対策を講じているのです。
大切な商売道具ですからね。
筆跡試料とともに印章試料も行っていますが,その成果として,紙の材質により印影が鮮明になるものと,ざらついた印影になるものがあることが分かりました。
ざらついた印影になる紙には,朱肉やスタンプをたっぷりとつけて押印しても,大して鮮明にはならないため,紙の目が極度に粗いか,凹凸が尋常ではないのかと考察しました。
また,シャチハタの印影では鮮明になるため,印面の硬度に原因があるとも考えられるため,上記の考察と結びつきます。
印章鑑定では,試料に見られるような,ざらつきのある不鮮明な印影を多く見かけますが,それは固い印面で押印された印影であることを裏付けるものでもありますので,少なくとも印面偽造に見られるようなケースではない可能性が出てきます。
筆跡や印章の研究は,実体験を通して新たな研究領域が見えてきますのでとても面白く,夏休みの自由研究の,あの感覚が呼び起こされるのです。
昨日,アップしたつもりでいましたが,下書きのままでしたので,一日遅れてしまいました。最後までお読みいただき,ありがとうございました。