季節は進む

筆跡試料作成2020

花が咲き,木は芽吹く

連日,新型コロナウイルスの話題に翻弄されています。

学校は開かず,イベントも相次いで中止。閉店を余儀なくされる飲食店が増えて街から人が消え,必要な物資は届かない。

年が明けて4か月が経とうとしていますが,生活のあらゆるものにストップがかかっていて,閉塞感から「うつ」になる人も増えているようです。

2020年4月21日:庭の菖蒲

ここ横浜では昨日は朝から夕方までずっと雨。

今朝,ふと庭を見ると菖蒲が咲いていました。人間世界のもろもろと無関係に季節は進みます。

「明けない夜はない。」

先人たちが幾度となく遭遇したパンデミック。我々に越えられないはずはないと確信しています。

通算132回目の研究用試料の作成

2020年4月21日:筆跡鑑定の研究用試料の作成

新型コロナウイルスへの対策として,希望者には国民一人当たり10万円を支給する方針が固まったそうです。

政府の対応遅れを批判する声も聞こえてきますが,私が気になったことは,政府や経団連等がこうしたお金の使いみちについて「貯蓄させたくない」と考えたことでした。そのため「30万円支給」には条件を設けたため,その高く複雑なハードルに国民から不満が噴出し,二転三転して今回の決定にいたりました。

新型コロナウイルスの影響を受けて,急に生活に困窮した方への支援策だったはずが,いつの間にか経済対策に置き換えられて議論されたため決定が遅れたという見方もあるようです。

現時点で仕事が減ったり無くなったりして生活に困っている人は,このお金を家賃や食費など生存に必要なことに使うと思います。
現時点で困っていない人も,パンデミックはいつ終息するかわからないのだから,支給されたお金は使わずとっておこう。と考えるのが自然ではないかと思います。

国民に支給するお金の行方が消費か貯蓄かで悩むことより先に,生活に困っている人を一日も早く助けるためにどうすればよいかを真剣に悩むべきではないでしょうか。

今生きている人のほとんどはパンデミックの経験がないので,新型コロナウイルスによるパンデミックをどのように終息させたらよいか,はっきり認識できている人はいません。経験者がいない中で緊急事態を治めないといけないわけですから,これまでの事例にこだわったり,一握りの人間の利益にしがみついていてはいつまで経っても根絶することはかなわないと思います。

この期に及び,【人間性】というものが大変重要なのだと改めて気づくことができました。


最後までお読みいただきありがとうございました。次回まで,あなたと私に良い風が吹きますように。