筆跡鑑定が可能な言語

筆跡鑑定のはなし

筆跡鑑定で英語のサインを見極める

筆跡鑑定で英語(ラテン文字)を対象とすることは少なくありません。クレジットカードのサインや外資系企業の契約書では,執筆者が日本人であっても英語でサインすることがあり,署名鑑定では20%くらいが英語の筆跡鑑定になります。

英語(ラテン文字)は曲線と直線で構成され一文字当たりの画数が少ないので,平仮名と共通性があり,日本語以外の言語ですが親しみやすさがあります。

英語以外の筆跡も鑑定しています

弊所では英語のほか,ハングル文字・中国語(簡体字)など,日本語以外の筆跡も鑑定しています。

日本語・英語以外の言語で鑑定依頼が多いのは,やはり契約書などの「サイン」です。

日本の契約書は,自筆によるサインを行い,実印を押印する,いわゆる「記名押印」という仕組みで成り立っていますが,韓国を除く他の国に「押印」という慣習はなく,「サイン」のみという仕組みが一般的です。

この「サイン」を,欧米では若年の内に練習し,自身のオリジナルを作るのだそうです。

2013年にアメリカ合衆国のオバマ大統領より、財務長官に指名された,ジェイコブ・ルーという方のサインは,筆記具売り場の試し書きのように,円をグルグルを描いたもので,アメリカでは,財務長官の署名がドル紙幣に掲載されることから,サインの改良を余儀なくされたというエピソードがあるりましたが,「読めない」「わからない」ものでも,それまでの人生でお困りになったことがないのでしょうから,オリジナルであることが重要視されるのでしょうね。

少し脱線しましたが,筆順が分かる筆跡であれば,基本的に筆跡鑑定は可能であることが,研究により明らかとなっています。


最後までお読みいただき,ありがとうございます。